医者との付き合い方

医者選びはアトピー治療においてとても大切です。

私は、物心がついた時には既にアトピーでした。
記憶もないほど幼いときからアトピー性皮膚炎の治療のために皮膚科へ通院していました。

その病院は今ではもう通っていませんが、とても怖い顔をした先生でした。

待合室はいつも満員になるほどアトピー患者でいっぱいで、いつも1時間とか2時間とか待たされていました。

診察に呼ばれると、すぐに「服を抜ぎなさい!」といって服を脱がされて、数人の看護師さん(昔は看護婦さん)に全身べたべたにステロイド軟膏を塗りたくられていました。

そして、処方されていたステロイド剤の名前までは覚えていませんが、毎回1週間分のステロイド剤数本を渡されました。

アトピー治療のためにこれからどんな治療を行っていくのか?
これはどんな薬なのか?主作用は?副作用は?
最終的にどんな治療に持っていくのか?

相談も説明も全くなかったと思います。

ただ、ハッキリと覚えているのは、「一日3回酷いところに塗って下さい。」
それだけ言われ、
医師に言われるままされるがままに、ステロイド剤を使っていました。

今思い出すと、炎症が治まっている部分にもステロイドを塗っていたと思います。

今考えると、30年以上も前の事なので、何とも怖ろしい時代です。
その病院には、随分と長い間通院しました。

といっても、小学生時代・中学生時代・高校時代は1年のうちにアトピーの症状が悪化するのはほんの少しで、ひざの裏側やひじの内側など
ごく限られた部分にたまに湿疹が出る程度でしたので、通院するのも年に数回程度でした。

現在私が通院している皮膚科の先生は、とても信頼できる先生です。
私の診察に30分以上も時間をかけてくれるのです。
他の患者さんにとっては迷惑な話かもしれませんが(笑)
決して慌てることなく、じっくりと話を聞いてくれますし、相談にのってくれています。

今のアトピーの状態について
今使っている薬について
これからどんな治療をおこなっていくのか?
食生活や生活環境について
などなど・・・

とにかく、皮膚科へ通院するのがある意味楽しみになっています。

 

アトピーで悩んでおられる方はみなさんそれぞれ皮膚科へ通っていらっしゃると思いますが、その医師は信頼できますか?

高圧的な診察
慌てた診察
薬についての主作用~副作用についての説明をしない
こちらの質問に対して詳しく答えてくれない
食生活や生活環境についてまったく話題に触れない
炎症部分だけ見る
※(看る 診る)をしない
このような先生なのでしたら、他の皮膚科に代えられた方が良いかもしれません。

なぜならば、ステロイドは起きてしまった炎症を抑える対処療法に過ぎないからです。
私は専門的なことはよく分かりません。もしかしたら、アトピー性皮膚炎の治療ガイドラインのようなものがあって
アトピー患者にはステロイドを出せばOK!的なルールがあるのかもしれません。

しかし、私たちアトピー性皮膚炎の患者は、炎症を抑えたいけれど、炎症そのものが起こらない事を一番望んでいますよね?
ステロイドを塗れば炎症は治まります。これは当たり前のこと。
しかし、ダラダラと通院をし、ダラダラとステロイドを使っていけば、どんどんステロイドは効かなくなっていきますし、ステロイド依存症になっていく可能性が高いですよね?

対処療法としてステロイドを使う事は少しでも快適な社会生活を営む上では有益ですので私は賛成です。
アトピーの原因は人それぞれ千差万別だと思いますが、少しでもその根本的原因を探っていくのが重要であり原因療法になるのではないでしょうか?

診察に時間をかけない、高圧的な態度、薬の説明をせずに一方的にステロイドを出す、炎症部分しか見ない。
これでは、医者じゃなくてもできます。

もしそのような先生なのでしたら、あなたのためです!病院を代えた方がいいです。
アトピーは決して単純な病気ではないのですから。
もちろん、患者側から医師へ積極的に質問をしたり相談をしたりすることも大切だと思いますが・・・

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