アトピー性皮膚炎は、身体の免疫機能の過剰反応がつらい症状を引き起こす病気です。
その免疫機能の一つを示す「血清総IgE量」を低下させる効果が、鳥取大学のマウスを使った研究により、ユーグレナ(ミドリムシ)に確認されました。
アトピーの専門医も注目するユーグレナの効果、私たちのアトピー克服に活用する方法を探ってみました。
ユーグレナ医薬品
ユーグレナを主原料とした医薬品は、現在のところ、まだ実用段階には至っていないようです。
ですが、研究開発企業と製薬会社が業務提携し、ユーグレナ医薬品の開発に乗り出した…というニュースも出ています。
医薬品大手の武田薬品工業と東京大学発ベンチャーのユーグレナは2014年10月16日、ユーグレナ(ミドリムシ)を配合した医薬品や医薬部外品、食品の開発可能性の検討に向けた包括的提携を結んだ。
「ミドリムシの可能性に医薬品会社としての血が騒いだ」、武田薬品がユーグレナと包括提携 : 日経テクノロジーonline 2014年10月17日報道
今後の可能性や、アトピー治療に有効な医薬品の開発に、本当に期待したい気持ちでいっぱいです。
ただ、医薬品の開発には非常に長い年月が掛かりますので、私たちの治療に使えるようなユーグレナ医薬品の登場は、まだまだ先になるかと思います。
ユーグレナ食品
お菓子やインスタント食品でも、ユーグレナが配合されたものが発売されています。
2014年4月には、ユーグレナ社とイトーヨーカドーが業務提携し、ユーグレナ食品の発売がスタートしました。
(http://www.euglena.jp/news/2014/0415.html)
ただ、第一弾の内容を見てみると、スナック菓子やインスタント食品などがほとんどです。
こうした食品はコレステロールや脂肪酸(リノール酸)の含有量が多くなりがちですし、本来あまり健康には良くありません。
コレステロールやリノール脂肪酸の取り過ぎがアトピー症状を悪化させ、逆にこうした成分を控えるとアトピー症状を軽減させる…という研究結果もあります。
現代では高リノール酸食が蔓延している。必須脂肪酸であるω-6脂肪酸であるリノール酸から体内でアラキドン酸が生成し、この物質から炎症・アレルギー反応と関連した強い生理活性物質であるω-6プロスタグランジン、n-6ロイコトリエン等のオータコイド類が生成される。(...中略...)アトピー性皮膚炎患者に対してω-6脂肪酸(主としてリノール酸)の含有量の低い食事を与えたところアトピーに改善効果が認められた。
従って、いくらユーグレナ入りの食品でも、インスタント食品となると、アトピーには悪影響かもしれません。
健康な人の栄養サポートには有効かもしれませんが、私たちアトピー患者には向いていないように思います。
ユーグレナを主原料とするサプリメント
ユーグレナを使った健康補助食品(サプリメント)も登場しています。
ドリンクや錠剤の形になっているタイプです。
個々の商品によって、配合されている成分などが違うため、全てが良いとは限りませんが…。
それでも、ユーグレナ配合のインスタント食品に比べたら、遥かに安心してアトピー改善に役立てられると思います。
今現在、私たちのアトピー改善に活用できる、最も安全で効果的な方法は、こうしたサプリメントではないかと思います。
現在私も、各社のユーグレナサプリメントの特徴や成分を詳しく調べて、アトピー改善に活用できるか調査しています。
結果をまとめたら、またシェアしていきますね。